Code Reading

Code Reading―オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法

本屋で立ち読み
まつもとさんを始め錚々たるメンツが絡んでいるのでデフォで評価が高くなりそうな本だが,あえて異を唱えてみる.C言語初学者以外は不要.
たしかにプログラミング上のテクニックやTips満載なのだが,C言語に偏っている.なんでかというとそのテクニックというのがC言語+Makefile以外の環境では言語やフレームワーク,IDEのおかげで,さほどの苦労も意識もせずに使えるものばかりなのですね.逆に言うとC言語がいかにプリミティブかということの証明でもある.
よってC言語初学者には必読の本ではあるが,それ以外の人たちには不要.一応C++Javaについての記述もあるが愛が足りない.テクニックからの延長で設計面にも色気を出しているが,これも不要.「デザインパターン」関連の本を読んだ方がいいと思う.
C言語でのプログラミングテクニック一本に絞ってもよかったと思うが,それじゃ売れないのかな?

追記
http://d.hatena.ne.jp/N0MURA/20040602#1086177755

言語の選択については、バランスを取るためにJavaコードとC++コードを積極的に探すよう努力しました。しかし、同じような概念をいくつもの言語で説明できる場合には、Cを共通項として使いました。『コード・リーディング』/まえがきxvii)ですか.
言い訳にしか読めんのだが.無理にバランスをとらなくてもいいのに.俺はC言語が好きなんだでいいやん.

追記
反論をいただきました.http://d.hatena.ne.jp/N0MURA/20040603

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