ベガルタ仙台2-0湘南ベルマーレ

moleskin2004-05-02

目の前で勝った。奇跡だぜ。
これが当たり前にならないといかんのだが。

この日の仙台スタジアムの空気はいつもと違っていた。開幕戦のような妙にどんよりした空気でもないし、去年までの妙に熱っぽい雰囲気でもなかった。
どこまでも軽く、吹っ切れた感じで、プレッシャーみたいなものとは無縁でただひたすら突き抜けて明るかった。
2001年シーズンの、昇格が具体的な視野に入っていなかったころの仙台スタジアムがあんな感じだったように記憶している。
スタンドは寒く,風は強かった.かなり気まぐれな風でパスが上がるとなぜか強く吹くのであった.


客の入りは18000人と発表されたが,2chではない某掲示板でも指摘されていたようにそこまで入っていなかったと思う.僕はメインスタンド側で見たのだが試合前のスタンド裏は少し寂しかった.試合前になると普通売店には長蛇の列が出来るものだがメインスタンド裏あたりは閑散としていた.あれじゃ商売になったのかねえ?

試合内容は武藤さんのblogとかV's FACTORYとか読んでいただいたほうが良いが,あの人たちはビデオ観戦なんでblogを読むといかにも仙台が快勝したように読めるし,事実そうなのだが,リアルタイムで生で見ていた人間としては前半20分くらいまでは生きた心地がしなかった.なんで試合開始わずか3分で僕の目の前で湘南の野郎がコーナーキック蹴りますか?とにかく序盤は押されまくった.しかし前半20分くらいからこちらのペースになる.特に右サイドの中田洋介が効きまくり,このサイドはこちらが制圧.25分にはその右からボールタッチ5人の末,シルビーニョの先制ゴール.以後押しまくりシュート打ちまくりである.
さすがに前半終了直前には逆に押し込まれてひやりとする場面があったが何とか凌ぐ.
後半も立ち上がりは湘南ペースだがすぐにこちらのペース.前線から中盤でのプレスでボールを奪取して速攻.このあたりから安心して見られるようになる.湘南はキング・オブ・ショーナンを投入するなど主導権を奪回しようとするのだが,まともな攻撃はセンターライン付近で悉く阻止され,ロングボールかカウンターくらいしか攻め手がなくなる.ロングボール作戦はちょっと怖かったし,これを徹底すべきだったとは思うが.
一方仙台は財前に代えて佐藤寿人投入.寿人,投入早々見事なクロスでいきなり決定機を演出.萬代のシュートは...ポストの足元で止まる.そこに詰めたのは大柴だったらしいがボールはゴールの中ではなく,なぜか上へ.ゴールネットの上に鎮座するサッカーボール.あれは決めてよ.
まあ決定機なるものを目の前でみるのは今季初めてなので許そう.そして後半23分佐藤寿人が右からのクロスを豪快に叩き込んで2点目.ネットは大きく揺れた.写真はその直後の仙台スタジアムの光景である.
その後も仙台がほぼゲームを支配する形で進み,終了間際には湘南に押されたものの逃げ切る.かくして今季初連勝,初完封をホームで飾ったのであった.
課題はいろいろある.でも一年ぶりに勝ちゲームを生観戦できたのでよしとしよう.
ところで萬代君.たしかに素晴らしかったし,勝利には大きく貢献したと思う.でもあちこちで言われていることに上乗せして止めを刺してしまうが...

この試合ハットトリック出来たんじゃないの?

追記
別のページの方にもう少しましな写真があります