商用サイトのウェブロマガジン化

とでも呼ぶべき現象が進行中のようだ.
といっても当事者たちに自覚があるかどうかは怪しいが,トレンドであることは間違いないし,今年の後半くらいには当たり前の現象になるだろう.
先陣を切ったのはいうまでもなくCNet Japanで,今のスタイルに変更したのはいつだかわかんなくなってしまったのだが,遅くとも去年の後半くらいから一部の連載コラムをWeblogとして提供するようになった.
これに続いたのが,対抗する意識はなかったと思うがココログで,僕は有名人路線と皮肉るのだけどフローラン・ダバディ氏のblogから始めて,月2,3件くらいペースで著名人のBlogを開設するようになった.
で,本日から僕がいつも読んでいたBlogが二つCNet Japanに引っ越した.
エッセンシャル・サーチエンジン情報化社会の航海図(旧 SW's memo)である.どちらも僕がBlogをBlogとして読むようになってから着目していたサイトである.いや別に先見の明を誇るわけではなくて,僕にとってのBlog有史以前から定評があったということだ.
もちろんWeblogを商用コンテンツの一部として明確に活用しているところはこの二者だけではない.ただこの二者が一歩リードしているのは確かである.たいしたリードではないとはいえ,まだ惰眠をむさぼっているところが断然多い.名指しで指摘するがブログ人.平田神にあんなクソな連載をさせといていのか?あんたら後ろ向きに走ってるぞ.
とはいえCnet,ココログともに自分達がやっていることに明確な自覚があるかどうかは怪しい.特にココログの有名人路線は遥か昔アサヒネットがやっていた文化人路線みたいな臭いを感じる.*1だが商用サイトが著名なウェブログを抱えているということ自体に商品価値が出てくる日はそう遠くないだろう.問題はそのことにどこが早く気がつくかである.
というわけで枡野浩一氏を引き抜かれてしまったはてなさん.あなた大丈夫ですか?ビットバレーに移転して浮かれている場合じゃないですよ(笑).

追記

もうちょっとレベルの高い議論としてはこちらをどうぞ.

Blogの経済的価値
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/000627.html

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*1:アサヒネットは昔パソ通だった時代に文化人というか作家路線というのをウリにして筒井康隆なんかを会員にしていた.客寄せパンダと切って捨てたいところだが,川上弘美を輩出するなど充分すぎる成果は上げたと思う.アサヒは僕のメインプロバイダなのだが,世紀が変わってからはBBSにアクセスしたことがないので,あの辺のフォーラムが今どうなっているかはわからない