「WikiWay」と「結城浩のWiki入門」

さすがにネタが尽きてきたので旬の本を取り上げてみます.
Wiki Way―コラボレーションツールWiki
結城浩のWiki入門 ~YukiWikiではじめる みんなで作るWebサイト~
なんでもWikiについての本は世界中でこの2冊だけのようです.「WikiWay」が原著2001年,邦訳2002年で「結城浩Wiki入門」は今年,2004年の3月の発行です.ほぼ3年の間隔が開いてます.コンピュータ,特にITの世界で3年というとなにもかも懐かしいくらい昔の話になりますが,この2冊の本を読み比べてみると3年どころか1年もたっていないんじゃないかと思えてきます.
そのくらいこの二つの本は似ています.乱暴だし結城さんには失礼な話だけど「WikiWay」の煩瑣な部分をばっさり刈ってわかりやすくしたのが「結城浩Wiki入門」でしょう.(煩瑣なのは「WikiWay」の欠点だと思う)インストールのところはApache-w32のインストールから始まるしなあ.「結城浩Wiki入門」に書いてあって「Wikiway」に書いてないのは最近はやりのRSSTrackback.後,巻末のWikiエンジンリストにBitChannelやRWikiなどのRuby系のWikiが追加されたくらいですか.
もちろんこの二つの本が似ているのは結城さんが「WikiWay」をぱくったからではなくてWiki自体,あるいはWikiを取り巻く環境がこの3年くらいの間にほとんど変わっていないということの反映でしょう.
僕にはWikiの世界には不案内なのですが,どうもWikiが流行らない理由なんてネタが最近の流行です.このリンクから辿って読んだところにはこのままでいいじゃんみたいな空気がちらほら.ここから推し量るにたぶん過去1,2年はそういう感じだったのでしょう.なるほど.「結城浩Wiki入門」の出版でこの辺の空気がどう変わるかというと「流行らせるの面倒くさそう」みたいな臭いがちょっと.これがBlogだとエバンジェリストがうようよいるんですが,この違いはどこから来たんだろう?
以上外野の勝手な意見でした.


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