バッドノウハウと「奥が深い症候群」
http://www.namazu.org/%7Esatoru/misc/bad-knowhow.html
結城さんの
も必読.
なんでこのエントリに[anime]とついているかというと.
一般に、マニアという人種は普通の人にとってはどうでもいいような知識を熱心に覚えることに喜びを見出すものだが、これが計算機 マニアになると「奥が深い」といってバッドノウハウを喜んで覚える「奥が深い症候群」になりやすいようである。また、バッドノウハウを薀蓄として披露することによって、より一層の喜びを得るという心理的な働きも「奥が深い症候群」を進行させる一因となって いるようだ。という一文を読んで現在進行形の某映画というか,映画にまつわる言説を連想してしまうのですね.
とはいえ結城さんも
もしも「奥が深い」システムが何も有益なものを生み出さなかったなら、 誰もそれをありがたがることはありません。 「奥が深い」として複雑なコマンド体系を覚えるのは、 そのシステムが何らかのよいものを生み出しているからです。 たとえばTeXなら美しい文書作成を、sendmailならば複雑なメールの配送を実現できるわけです。と書いてますから,皆さん安心していいですよ.複雑なシステムが何もよいものを生み出さなかったら、それは「奥が深い」とは呼ばれず、単にみんなから嫌われ、無視されるだけのことでしょう。
- 追記2004/03/10
- 反応リンク集が出来ちゃったので,まともな(?)ことも一応書いておくと,「奥が深い」として複雑なコマンド体系を覚えるのは、そのシステムが何らかのよいものを生み出しているからですというのもあるが,同時にリプレイスが困難というのも無視してはいけないと思う.バッドノウハウなシステムはQWERTキーボードみたいなものだ.