ベガルタ仙台 日本代表に勝利


ちなみに巨人へは「今年も、例年通りに宮崎牛70キロと別の物産品を考えてます」と、何と7倍の格差である。加えて練習場も「芝の養成時期なんで…」と急遽(きゅうきょ)、陸上競技場からラクビー場に会場を変更。

 また、日本代表の宿舎内にあるトレーニング場に31日から巨人の二軍、つまり番長・清原がやってくることから、「筋トレの日程と場所を変更します」と、この日には緊急のアナウンスがあった。つまり、ジーコジャパンといえども連日、ジプシー生活を送っているというわけだ。


「穴開け、散水の頻度、寝芝の具合、気温などを総合的に計算して最高の天然芝ができました。宮崎県内では最高のグラウンドです」

 メンテナンス担当の福嶋為嗣氏(52)が胸を張った。仙台のキャンプ地を提供する延岡市は、芝のメンテナンスに年間1000万円をつぎこんでいる。見た目だけではなく、天然芝の下の寝芝といわれる部分も十分な手入れを行い、選手の身体にやさしい地面を作り上げた。

 さらに徹底しているのは昨年12月23日以降、延岡市は他の団体に使用を許可しなかった。宮崎県どころか九州でも屈指といわれる『西階陸上競技場』は、同県内外の社会人クラブや大学から使用申込みを受けるが、それらをすべてお断り。“仙用芝”を作るために、1カ月以上の時間を費やした。まさに最高の環境が整えられたわけだ。

 昨年は屈辱のJ2転落。オフの間も選手の大量リストラや有力スポンサー撤退と、暗い話題ばかりの仙台だったが、今年で4回目の春季キャンプとなる延岡市は義理と人情にあふれた出迎え。

 同市サッカー協会の山口尊将会長(64)も、「昨年の11・29の降格が決まった大分戦に行きました。市民100人も一緒にね。残念だった。泣きましたよ。今年は絶対J1に復帰してほしいです」と熱く語った。

延岡には足を向けて眠れませんな

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