ファセット分類

http://www.laplace-lab.org/diary/archives/000068.html
備忘録.
ファセット分類が何かは,僕に聞かないでくれ(笑)

Webblogに使えるかどうかは...そもそもこんなもんが必要になるくらいの質,量の記事を個人が書くなんていうのは可能なのか?と言いたいところだが,今日,検索を逆探知して見つけたページにこういう話が載っている


きっかけはサルトルだった。当時発行された戦中日記を読み、彼が黒い革装の大判のノートに、日記のような内省的なこと、読書の記録、日々のメモなど、なんでも書きつけていたことを知った。エコール・ノルマルに入学直後から何ページもの分量をひたすら書く訓練を続け(何しろフランスの知識人だ。ノルマルの試験やアグレガシオンは何時間もの筆記試験なのだから、そのための対策だ)、そうした習慣が終生続いたのだという。戦中日記には読んだ本の引用とそれよりもはるかに大量の、引用箇所に対する彼自身のコメントが何ページにもわたってつづられ、しかもそれらは未刊のままだったとなれば、彼がどれだけの分量を毎日書いていたかがうかがわれる。こうした膨大な量のノートから、公に発表する文章というのは、そのごく一部として取り出されるものなのだ。

 アランがシモーヌ・ヴェイユに課した訓練のことを知ったのも同時期だったか? さだかではない。師は教え子に、毎日、読んだ本から1ページ、手書きで書き写すように指示したのだ。そして、その右のページには、その引用箇所に対するコメントを同じ分量だけ書くように、と。その際に、一切書き直しをしてはならない。考えながら書くこと、文章にする際には、既に訂正の余地のない思考として表現すること。
こうしたサルトルヴェイユの実践を知ったぼくは、1985年12月19日(実際に書き始めたのは20日)、思い立って大判のノートを買い、そこに授業のメモ、日記、読書記録、買い物や待ち合わせなど、日々の生活の上で必要なメモ、あらゆる機能を担わせようと決意したのだった。爾来ぼくはこのノートを肌身離さず持ち歩き、色々なことをメモして回っている。この習慣は、20年近く経った今も続いている。

 当初このノートに何という名称をつけたかは、秘密だ。気恥ずかしくてとても言えない。シリーズ10集めまで数えたところで名前をつけるのをやめ、単なるノートになった。名称はともかくここには、「しょうゆ、コーヒー豆」などといった買い物のメモや「○○、9時、喫茶店伯爵」などのアポイントのメモ、本のタイトル、本からの引用、コメント、行動の記録、見た光景のスケッチなどが雑然と、何の脈絡もなしに並んでいる。時には新聞や雑誌からの切抜きが貼り付けられていたりもする。このノートをつけ始めた直後に、クリスマスプレゼントに水性ボールペン(欧米でローラーと呼ばれているものだ)をもらい、その書き心地が気に入ったこともあって、かくしてローラーとノートとは以後のぼくの生活の必需品となった。

 やがて卒論の時期になり、大学院に進学し、研究者としての訓練を積んでいく過程で、それなりにさまざまなマニュアルにしたがって、通常のカードの取り方も試してみた。ワープロ(卒論のときから使っていた)からPCに換える際には、データベースソフトなども使ってみようとしたこともある。が、結局、どれも自分の肌には合わないことがわかった。大きなテーマを立ててそれに取り組むときには、さすがにそれ専用のノートを用意するけれども、やはり日常では使い慣れたノートの雑然とした使い方の方が楽だし、そのほうがぼくにとっては考えをまとめやすいことがわかった。かくしてぼくは20年近く、ノートをつけるために生きているようなものなのだ。

以下ノートについての文章が並んでいる.著者は最後にはmoleskinにたどり着かれたようでご同慶の至りである.僕はPCからノートに寝返った組なのだが,WeblogあるいはPCの理想形のひとつはやはりこういうノートであるべきだし,5年10年といった単位で考えると現状Weblogで主流であるディレクトリ形式のカテゴリ分けは破綻するのは目に見えている.
破局を回避するための準備はいまから初めても遅くはないだろう.

追記

ファセット分類およびそのWebへの適用について。
http://www.chimimo.com/mt/archives/000313.html
階層構造はツリー構造ではない
http://www.chimimo.com/mt/archives/000321.html

from 明示的に宣言されます.http://www.chimimo.com/mt/ここもあんてなするの忘れているやん.

おまけ
アンテナにここも追加
underconcept blog
http://homepage.mac.com/ahaseg/iblog/index.html

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