メタブログの迷宮

とりあえず
メタブログの謎にせまる 〜ブログという構造に潜む自己言及の罠〜 : ウェブログ@ことのは

最近メタブログという言葉を発見した.うちにreferredしているサイトがメタブログを名乗っており,そこから芋づる式にメタブログを名乗るサイトが見つかった.どうもその手のBlogを読むと,メタブログというのは,ここはメタブログの場です,と宣言しないとやっちゃいけないものらしいという印象を受ける.僕にはこの辺の感覚が全くわからない.
この日記を読めば分かると思うけど,僕は関心があることは全て地続きで,その延長線上で,メタとメタじゃないものを区別する気などさらさらない.というか区別するという意識すらない.そんなわけで,正直,ブログとメタブログを区別するという発想自体が,あまりにも新鮮すぎて驚いてしまった.
でもメタブロガーなみなさんは,メタブログする場合,メタブログと宣言する必要性があると思っているようだ.あるいはメタブログの集まり,メタブログ・コミュニティには,そこに所属するブロガーに対して,そう宣言させるようなプレッシャーが存在するのか?いくつかのサイトを見ると,不可視ではあるがメタブログ村は確実に存在し,それはかなり閉鎖的で,できれば距離を置きたいものらしい.その線は大いにありそうだ.
つまりメタブログという言葉はメタブログ村というコミュニティが存在するから存在するのであって,また逆にメタブログという言葉があるがゆえに,メタブログを名乗るコミュニティが存在する.メタブログという言葉とメタブログ・コミュニティは相互補完的な関係にあり,どちらが欠けても成り立たない.このような自己言及的なありかたはメタブログの世界には確かにふさわしいようだ.
しかし自己言及的な世界は,ウロボノスの輪,永遠の円環,抜け出すことの出来ない迷宮を...というところでやめておこうね,やっぱ熱があるな.
でも,まじでメタブログを名乗る必然性がわかんないんだけどね.

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