小説の書き方など

思うところあっていろいろ散策

高橋 源一郎「一億三千万人のための小説教室」
ISBN:4004307864
大塚 英志「キャラクター小説の作り方」
isbn:4061496468
アリストテレス詩学岩波文庫
isbn:4003360494
デイヴィッド ロッジ「小説の技巧」白水社
ISBN:4560046344
ローレンス・ブロックローレンス・ブロックのベストセラー作家入門」原書房
ISBN:4562035994

でだ,諸君.これらの本で一番具体的で,一番分かりやすく,一番役に立つのが「詩学」だったりするから困ったものだ.文科系の領域というのはどうも紀元前から進歩していないらしい.

例えば


同じように作者も,怒りっぽい人物,軽薄な人物,そのほかこれに類する性格上の欠点を持っている人物をそのような人物として再現しながら,しかも立派な人物につくりあげなければいけない
「第15章 性格の描写について」
キャラクターメイキングについてこれ以上簡潔かつ明晰な文章はたぶん存在しないだろう.

追記
実際「詩学」を貫いているのは徹底したテクニカル指向で,なんとオノマトペの使い方まできっちりかいてある.世界最古?の創作の手引書がこれだから,欧米のこの手の本の出来のよさは本邦のものとは比較にならない.